脂肪肝で死亡するケースとは
脂肪肝というと昔は軽い病気として扱われてあまり重要視されていませんでしたが、最近では脂肪肝からNASHに移行することもあって生活習慣病の1つとして重要視されるようになってきています。
それでも癌・心筋梗塞などと比べると死亡には遠い病気です。
NASHが危険な病気といっても脂肪肝からNASHになり肝硬変になるにはかなりの時間が掛かります。
脂肪肝で死亡するというのは、アルコール性の脂肪肝の場合ではお酒の飲み過ぎで肝硬変になる、非アルコール性の場合であれば脂肪肝がNASHになり肝硬変になるケースです。
肝臓に脂肪が蓄積して肝機能が低下することはあっても死亡することはあまりない病気と言えるでしょう。
脂肪肝の人が突然死する理由とは
しかしながら脂肪肝になると突然死のリスクが30倍以上にも上がります。
突然死なので脂肪肝が直接の原因ではありません。
では、どういった理由で死亡するかというと心筋梗塞・脳内出血などの血管系の病気が死因となります。
なぜ、これらの病気になるかというと、脂肪肝になると肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病といった死の四重奏という状態になることが多いので突然死のリスクが高くなります。
脂肪肝では治療をしなくても高血圧や高脂血症では治療をするということはありえます。
脂肪肝にならないような対策をすることで肥満や高血圧の対策にもなります。
生活習慣を改善して適度な運動を行い、脂肪肝にならないかまたは改善するための努力をするようにしましょう。